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◆ 明石家さんまさんのTVで「今年買って良かったもの第3位」とクローズアップされ、国内全在庫が瞬間蒸発したナパ・ハイランズ。
(画像右)番組では、マツコ・デラックスさん始め幾人もの有名芸能人がその場でナパ・ハイランズを飲み、「味そっくり!」「負けてない!」「4,000円台(約10分の1)で買えるオーパス・ワン似の味わい!」と盛り上がりを見せます。
「実はこれ、オーパスワン南隣の畑」「畑一枚違えば値段が3倍違うとは珍しくない」「それを何でオーパスワンとして出さないの?」「土とか微妙に違うため」… 出演者の間ではこんなやり取りもありました。
その反響からアクセス集中で販売ページはダウンし、輸入元業務をパンクさせる程の騒動に至ります。
ナパ・ハイランズ喧噪の一因である「オーパス南隣の畑」について、従前より弊店では「当の畑はペリッサ・ヴィンヤードしかあり得ない。
」との説を唱えますが、そんなペリッサの果実を100%使用するワインは今のところこれしかありません。
原産地呼称はナパ・ヴァレーの有力小地区オークヴィルAVA。
しかもオーパス・ワンに等しく当AVA産100%使用 ※ ペリッサ・ヴィンヤードの総面積は24ha。
その内ジンファンデルの作付は3.2haに過ぎません。
「ハーラン、オーパス、ハイツのマーサズ、ト・カロン... 周囲に望むは名立たる銘酒の数々。
ナパ・ヴァレーの最有力エリア、オークヴィルにあっても格別の小地区に秘めたる神品」 ↑これは《ゴーストブロック》 カベルネ・ソーヴィニヨン オークヴィル・エステートのコーナーにある記述ですが、更なる隠し玉が秘められていたとは。
オーパスの隣からなんとジンファンデル!希少価値の高さは品種構成のみではありません。
有力生産者が集まる西側オークヴィルの中でも文句なしの超一等地。
時としてある「ここの畑“も”使われる。
」といった例でもなく、「単一畑×100%」ン万円スケールを常とする一帯の中から、この様な価格を見つけ出すとは相当難しいものです。
ナパCAB愛好家にZINマニアも見過ごせない一つでは? 《ゴースト・ブロック》 ジンファンデル "ペリッサ” オークヴィル, ナパ・ヴァレー 道を一本隔てた先は、オーパス・ワン自社畑の心臓部 “バレストラ”(区画名)。
敷地内には、かの有名な「葡萄畑に降り立ったUFO」ことオーパスのワイナリーが構えられます。
そして、双方に挟まれるその道とはオークヴィル・クロスロード。
象徴的な高級カベルネ生産者が立ち並ぶカルトCAB街道であり、東に向かい、シルバーオーク⇒グロス(新世界初の暫定RP100点)⇒プランプジャック(RP100)⇒ダラ・ヴァレ(RP100)へと続きます。
[地図には示されないものの、オショーネシー(RP98)、ラッド(RP99)、ボンドのセント・エデン(RP100×2)も同じ通り沿い。
ちなみに界隈で最大の地主がフランシスカン] ■ ペリッサ・ヴィンヤード -Pelissa Estate Vineyard- 24haの総面積中ジンファンデルの作付は3.2ha。
ゴーストブロックの親組織(Bonded Winery #9)を興した一族の祖先、故アンドリューとベーブのペリッサ夫妻が畑名の由来。
ナパにおけるペリッサ家の畑開墾は1902年に遡り、故に一族が所有する畑はナパでも有数の面積を誇る。
それが他が真似ることのできないアドバンテージであり、「超一等地のジンファンデル」を実現できる要因ともなっている。
ナパ・ヴァレーのラザフォードとセンチ・ヘレナを隔てる通りに「ジンファンデル・レーン」があります。
品種名由来の一説にも挙げられるエリアですが、それが示すようにかつての一帯にはZINの栽培が珍しくなかった時代があるものの、やがてナパではその入手がままならぬようになりました。
ペリッサ家では、今でも一家のルーツとなるジンファンデルを大切に育みます。
そして、ナパの歴史と共にある名家の誇りを表すジンファンデルが手掛けられました。
【輸入元レビュー】「黒果実とほのかなバニラ、黒胡椒、スミレのアロマ。
弾けるように快活な果実の味わいが広がり、オークのエッセンスにアクセントが与えられている。
舌触りはベルベット様に滑らか。
豪華な味わいが魅力のZIN」 ゴーストブロックなる畑は何処に? 当該銘柄の為となる果実は、ナパ・ヴァレーの西側オークヴィル地区を源とするも、畑名としてのゴーストブロックはオークヴィルにはありません。
また、このワインに等しく西側オークヴィルに属する畑には、オーパス・ワン、ハイツのマーサズ、ハーラン・エステイト、ボンドのヴェシーナ、ファーニエンテ、フトー等があります。
加えてロバート・モンダヴィとベクストファーの双方より冠されるト・カロン・ヴィンヤードも、当該エリアを語る上で欠かせぬ畑。
いずれをとっても高級カベルネの温床、至高のロケーションにあります。
そのような超一等地に位置しつつ、100年超に及ぶと言われる栽培の歴史。
更には、次のようにも伝えられています。
「幾つかのカルトワインのベースであった。
」「他とは異質の果実を実らせることで、界隈の造り手の間では特別視され続けた。
」「土壌は水はけに長け、特にカベルネ・ソーヴィニヨンに素晴らしい個性が発揮される。
ワイン造りを進める者であれば誰もが欲しがる土地。
」 だというのに、畑名を冠するワインが無かったその理由とは? 土地の所有者は、当該畑の果実とその他に区分けを図ることなく、ワイン生産者へと卸販売されていたとも伝えられます。
偉人の足跡に敬意を表する命名 ところで、画像上に見えるは石碑?それとも墓標でしょうか?ゴーストブロックの名にたがわぬ光景...と思いきや、ここはオークヴィル・カベルネの源ではなく近隣の墓地であり、ナパヴァレーで初めてワイン用葡萄の栽培に着手したと伝えられる開祖、ジョージ・カルバート・ヨーントが永眠する先です。
(George Calvert Yount:画像左) 1836年、故人が初めて設けた畑に端を発し、現代に脈々と続くワイン生産者には、高名な先々が並びます。
ナパ四大偉人の故ジョン・ダニエル Jr.が、叔父のグスタフ・ニーバムの遺志を引き継ぎ相続した畑とワイナリーも然り。
畑名はナパヌック・ヴィンヤード(現ドミナス所有)、ワイナリーの名はイングルヌック(現コッポラワイン所有)。
「20世紀最高のワイン」と言われる1941年産イングルヌックは、往時のこれら組み合わせにより生み出されました。
その歴史的な銘醸畑を開墾した人物が、ゴーストブロックに眠るジョージ・カルバート・ヨーント。
故人の名はヨントヴィル地区の語源でもあり、「1836年、ナパに初めて設けられたワイン用葡萄畑の開墾者」とも伝えられます。
ゴーストブロックとは、偉大な故人の足跡に崇拝の念を込めての命名でもあります。
醸造はロブ・ローソン。
去る2016年4月16日に交通事故で急逝されたドニ・マルベック氏(アリエノール参照>>)との共同歩調をもとに、やがてRP100点を連発することとなるキャプサンディの元醸造責任者を務めた手腕家です。
【品種構成】ジンファンデル100%【原産地呼称】カリフォルニア州>ナパ郡>ナパ・ヴァレー>オークヴィルAVA【タイプ】[赤] フルボディ Full【内容量】750ml ダイナースクラブカード会報誌“Signature”(シグネチャー)のワイン特集では「小さなハーラン・エステイト」と称されましたが、価格はその10分の1未満 ゴーストブロック詳細は以下リンク先をご参照下さい。
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