後衛 奇妙で、おもしろい。そして、せつない。

ふだん、前衛選手の「ポーチのタイミング」や 「打球方向の判断」、「間合いの取り方」などを、 どのように指導していますか？ たとえば、選手をネットの前に立たせ、ポーチに出るタイミングを「今だ！」と、 声や手を叩く合図で教える方法がありますが、このような、感覚やあいまいな言葉に 頼った指導では、選手を思うように上達させることができません。

では、どうすれば、選手たちを上達へ導けるのか？ 10年間、全日本チームの指導に携わった小峯監督は、 感覚に頼った指導をやめ、明確な理論をもって教えることが重要であると言います。

なぜなら、「こうすればできる」という理論的な指導は、 選手の才能やセンスに左右されることなく、誰でも同じように 上達させることができるから。

とはいえ、ボレーなどの打ち方の指導ならまだしも、 タイミングや間合い、相手の打球方向などは、 わかりやすい言葉で教えるのは難しいですよね。

ですが、小峯監督は「ある方法」でこの問題を解決しました。

それは、「音を聞かせること」です。

実は、前衛選手の相手後衛との駆け引きは、 自分の後衛が打った音、相手コートでバウンドした音、 相手が打った音の3つを聞くことで、今何が起きているのかを 正確に判断し、瞬時に適切なプレーができるようになるのです。

ぜひ、このDVDから、前衛に必要な能力の基礎を1つずつ学んでください。